電波で整体ができる/六本木整体GEN流院

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電波で整体

はじめに

 これまで電波を身体に活用した様々な研究は行われてきました。しかしながら、視点は強い電波の方ばかりでした。体内は約60~70%が水分で構成されています。電波は水を通すのが苦手ですから、体に印加した所で、中にまで入り込まず、表面で分散及び減衰してしまうのです。
 この表面分散がネックとなり、これまで身体にはなかなか応用ができませんでした。その為、昨今の社会では、空間上にあらゆる電波が飛び交っていても、良い意味で我々の体に影響を与えにくいものでした。
 しかしながら、極めて弱い電波は体の中に入り込む現象がみられます。そのヒントは、海に沈む潜水艦の通信手段にあります。潜水艦は基本的に海の中に沈んでいるにも関らず、通信機を使用しています。通常の空間上では、3MHz~30MHz(短波帯(HF))と30kHz~300kHz(長波帯(LF))であれば、地球全体で通信可能です。しかしこの周波数だと、水によっての減衰が大きく、海に潜る潜水艦などでは通信ができません(携帯電話もお風呂に沈めれば通信できません)。そこで、潜水艦は3Hz~300Hz(極超長波帯(ELF))によって、弱いヘルツ数で減衰を減らすことによって通信を行っています。すなわち、弱いヘルツ数であれば、減衰量は少なくなるので、より水の中に入りやすいということです。
 この習性を人間に活用すれば、体の表面で完全にブロックされず、中へ入る可能性があるということです。これを当院で研究を行った結果、30~50kHzの周波帯で、筋肉の緊張が減少し、神経機能も活性化する可能性が見つかりました。

【電波は水が苦手】

電波は体に良いのか?

 微弱で弱い電波であれば、体に入り込むことができるということは、今度は体に害がないのかという心配が出てきます。
 実験で行った30~50kHzという周波帯は、一般的にスマートウォッチやAMラジオに近いものです。よって、この辺の機器がダメな方は、最初から使用は禁忌です。後は、ペースメーカーを使用している人も念のため使用を控えるべきでしょう。それ以外は、そもそも日常空間にある電波周波帯であり、接触しても害がない総務省基準にもクリアしている数値です。
 一般的に体に良くないとされる周波帯は、電子レンジなどの高圧電流のもので、結局のところ、「電波は一定の周波数からは体に良くない」ものではありますが、これも程度の問題。微弱では体に何ら害があるというものではありません。その根拠として、電波という名前に悪いレッテルが貼られていますが、実は自然界でも微弱なレベルの電波は発生しています
 例えば、太陽が地球を温めているのは電波による働きです。この振動が水分子を揺らして熱に変換されています。また、電波の一種でもある赤外線は、熱のあるものから常に発生しています。自動ドアなど、勝手にドアが開くのは、人が持つ赤外線電波を感知しているからです。
 このことから、自然レベルでも電波のある環境にて、生物そのものは進化を遂げてきたものですから、自然の生物は適応出来ているレベルと考えられるでしょう。
 但し、電磁場過敏症の方は例外です。人には刺激に対する耐性というものがあります。過敏症の方は、この耐性が極めて低くなっていますから、微弱であろうと、思わぬ悪影響に繋がることはあり得る話です。

電波で何が起こるのか?

 電波は目に見えない分子レベルの振動を起こします。これが水滴を揺することで、極めて小さな水の粒となります。これによって起こる現象は以下の通りです。

体内循環の促進
雑菌繁殖の抑制
神経機能の活性化

 これらを個別に下記でご説明してゆきます。

1、体内循環の促進

 電波に揺すられた水の粒は、表面張力を低下させて極小化されます。これは、株式会社エバートロンの特許によるものですが、この現象を体内で起こったとした場合、細胞の隅々まである水のクラスターが細かくなります。これにより、生命の根源ともいえる、「循環システム」の全てが促進されることになります。
 実際に、この微弱電波を筋肉に印加することで、筋電計計測(筋肉から発する電気を読み込む)による数値改善がみられました。これは、血液循環が促進されたことを間接的に指し示す可能性があります。
 このことから、血液循環はもとより、リンパの循環、脳脊髄液の循環等への循環促進が期待されます。

2、雑菌繁殖の抑制

 雑菌の繁殖には水が必要となります。株式会社エバートロンの研究映像によれば、微弱電波の振動によって、水の粒が小さくなります。そしてこの小さくなった水の粒が、それぞれ一直線に「数珠繋ぎ」になることが分かりました。これにより判明したことは、小さくなった水の粒と粒が手を繋ぐことにより、雑菌が繁殖に必要な水と結びつけなくなります。これにより、微弱電波が印加されたエリアは、結果的に細菌繁殖が進まない現象がみられるのです。
 あと、これは当方による仮説ですが、雑菌はコロニー(集団化)を作って陣地を広げて行きます。電波を印加することで、電波の方向が一定となり、このコロニーがそれに動きを抑制されて、集団化出来ないことから雑菌が繁殖しないのではないか?という考えもあります。

3、神経機能の活性化

 これは、当院で行った実験で判明しました。論文として当方がまとめましたが、電波の微弱な振動が、神経を刺激し、それによって働きが活性化するという内容です。どの様に実験を行ったのかというと、呼吸の動きの最大筋でもある「横隔膜」周辺を筋電計で計測し、この横隔膜を動かしている「横隔神経」に電波を印加するものです。
 横隔膜は、肺や心臓のある上胸部と、胃や腸などのある内臓部を仕切る恰好で、心臓のすぐ下を走行します。この横隔膜を動かす横隔神経は、頚神経の3~5番目の神経根から走行しており、長い経路のある神経なのです。
 また、横隔神経は、比較的外部からの近い首の前面部分にあり、電波の減衰を最小限に抑えられることから、部位として都合が良かったことが挙げられます。
 この横隔膜の緊張度合を筋電計で計測し、頸部前面(横隔神経付近)に電波を印加したところ、見事に横隔膜の緊張が減少したのです。これにより、神経機能が活性化するのではないか?と更に実験を掘り下げました。結果的に、交感神経の働きを整えることが可能であるということが当院の実験によって見つけ出されました。

実際のデーター

 下記に示すのは、筋肉から発する電気を経皮で読み込み、個別の筋肉の緊張状態を計測したグラフです。全体の青線と赤線が上に行けば緊張状態が強いことになります。

 

 肩こりや腰痛などの症状がある場合は、殆どの場合で緊張状態にありますから、この線が上の方に位置します。そこにおおよそ5~10分程度微弱な電波を印加することで、筋肉の緊張状態がどの様に変化したのかを再計測した結果を、電波を印加する前後で比較しました。

交通事故の後遺症で両足が痺れる例
肩凝り頭痛の例
ハムストリングの緊張の例
肘痛の例

 この様に、出来過ぎだと思う位、電波によって筋肉の緊張が低下します。症状の改善と必ずしも比例しませんが、筋肉の緊張が減ることは、結果的に早期に治癒へ至る可能性が考えられます。

まとめ

 何故筋肉の緊張値が下がるのかという理由については、厳密には今後の研究を待たねばなりません。しかしながら、これまでの結果から、微弱電波で起こる現象について、下記の様に考察することができます。

1、血流が良くなることで筋肉の緊張が低減した
2、神経に電波振動刺激が加わり筋機能が回復した
3、皮膚に当たる電波の知覚が神経機能を整えた

 いずれの実験も、電波の印加時間は5~10分程度のもので、中には1~2分でも変化が十分に現れるケースもありました。特に、当院で行った横隔神経に対する実験は、8割程度の割合で、2分以内で数値に変化が現れました。このスピード感から察するに、筋肉自体の血流変化が起こったのではなく、神経機能の活性化が有力説であると私は考えます。神経は筋肉の緊張をさせたり緩めたりする中枢ですから、瞬時に変化が現れるとなると、微弱電波は神経に対して特異的なアプローチであったと推測せざるを得ません。